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ジキル&ハイド。ふたつの顔を持つ
このラバーの正体とは何か

ジキル&ハイド。ふたつの顔を持つこのラバーの正体とは何か

このラバーのネーミングに
隠された意味とは何か?
それこそがXIOM の真骨頂

スタイリッシュであるが、ミステリアスなパッケージの
ジキル&ハイドシリーズ

<卓球グッズ2022より抜粋>

この名前は何だろう? そこで食いつくユーザーもいると言うから、マーケティング的には成功とも言える。
 「ジキル」と「ハイド」。若い人はあまり知らないらしい。原題は『ジキル博士とハイド氏の奇妙な事件』で、130年以上前のイギリスの怪奇小説だ。
 二重人格を題材にした小説で、解離性同一性障害の代名詞として「ジキルとハイド」と使われることがある。
善良な紳士、ジキル博士と、ジキルから変身し殺人者となるハイド。
 「ジキル&ハイド」として善悪を繰り返す二重生活。その人名をラバーのネーミングにしてしまうXIOM(エクシオン)。こんな突拍子もない名前をつけるのは卓球業界の異端児、フィリップ・キム(XIOM CEO)であり、自らパッケージまでデザインした。

善良なジキル博士としてのラバーの性格は驚くべきコントロール性能だ。今回発売される『ジキル&ハイドV47.5』はリリースされるシリーズの中でもっともコントロール性能が高く、しっかりボールをつかむ感覚にすぐれている。スポンジ硬度47.5度で使いやすい。
 『ヴェガ』で卓球を始めた人が2枚目、3枚目で使うラバーとしても良いだろう。
 不気味で凶暴な面を持つハイド氏としてのラバーの性質は「モンスター級のスピン」だ。それは『ジキル&ハイドH52.5』で発揮されている。
 この2022年春に発売された『V47.5』と『H52.5』が全く性質の違うラバーなので、それさえも二重人格的な発売の仕方だが、このあとに『Z52.5』『X50.0』『X47.5』『 V52.5』4商品が発売された。
 XIOMの世界戦略はなんとも不気味である。

XIOMのCEO、フィリップ・キム。
卓球界きってのマーケティング・ガイだ
矛盾した個性を持つ二面性。
モンスター級スピンと、
紳士的なコントロール性能

 今まで『ヴェガ』『オメガ』『シグマ』など、星の名やギリシャ文字などをラバーの商品名にしてきたXIOM。パッケージもスタイリッシュだった。

 ところが、今度は二重人格者の代名詞を商品名に持ってきて、パッケージも怪奇的だ。
 公式の場にはほとんど姿を見せず、自身がモンスター的な存在とも言えるXIOM CEOのフィリップ・キムに聞いた。

●─まずはなんとも意表を突くネーミングを付けた理由は?

フィリップ・キム(以下PK) 単なる思いつきのようで思いつきではない。今回の『ジキル&ハイド』シリーズは3、4年前からの構想と開発期間がある。その中で、このラバーの二面性、つまりモンスター級の回転性能と、驚くべきコントロールという相反する二重性質を表現する名前が出てきた。リスクはあるかもしれないが、私はこの名前を選んだ。『ジキル&ハイドV47・5』は驚くほどのコントロールと心地良い打球感に優れたラバーで、多くの選手に支持されるだろう。
 一方、『ジキル&ハイドH52.5』はカテゴリーで分ければ、中国ラバーとヨーロッパ・日本タイプのテンションラバーとの中間だ。トップシート、スポンジも中国ラバーに近いかもしれないが、テンションラバーの要素を入れつつ、新たな打球感を加えている。我々はそれをハイブリッド(混成)型の「Hタッチ」と呼んでいる。しかも、モンスター級の回転性能を持っている。

●─ 2022年秋には、同じシリーズの『V52.5』と、『X50.0』『X47.5』『Z52.5』の4機種が発売された。
1年で6機種は多すぎという声はなかったのでしょうか?

PK 従来の卓球メーカーは1機種ずつの発売をしていく。しかし、そういった慣習に追従していく気はない。新たなパラダイムシフト(規範の転換)を目指している。
 1機種ずつの発売が良いと思っているのは卓球メーカーだけではないのか。ユーザーは2機種でも3機種でも気にしていないだろう。卓球市場での競争、かつ時間制限のある中で、いくつかの商品から選んでもらうのは良いことだ。
 『X』の2機種はさらにトップ仕様のラバーで、荒々しいまでの回転力と、知的さを持つほどのコントロール性能をパッケージにしたものだ。これは『V』でも『H』にも貫かれている『ジキル&ハイド』のコンセプトだ。
 この矛盾したふたつの個性をひとつに融合した、いわゆる「2in1」が、このラバーの特徴だ。
 『Z』は完全にトッププロ選手が使用するレベルのラバーで、少量生産しかできなかったラバーを生産の技術革新によって一般の選手にも供給できるようにした。

●─ふたつの個性を持つラバーということは理解できますが、『V』『X』『H』『Z』の関係性がまだわからないですね。

PK 『V』は操作性にすぐれ、スピンとスピードのバランスも良い。『V』をさらにトップ仕様にパワーアップさせたのが『X』で、さらにトッププロ仕様にカスタムメイドしたのが『Z』。ここまでが「テンゾー・テクノロジー」で製造され、『H』は『X』と中国ラバーの中間であり、それぞれの長所を引き出したラバー。ハイブリッド型の『H』はエクシオンとして初めて出すタイプのラバーだ。

●─ CEO(社長)であり、マーケティングに優れ、デザインにもこだわる。一見、紳士のように見えて荒々しいあなた自身が「ジキル」と「ハイド」のような二面性を持っているのでは?

PK ( 笑) その表現はいいね、嫌いじゃないよ。

(インタビュー:2022 年春)

ジキル&ハイド Z52.5
¥10,780(税込)
●厚さ:MAX
●色:黒・赤
●スポンジ硬度:52.5度

ジキル&ハイド H52.5
¥7,700( 税込)
●厚さ:MAX・2.1mm
●色:黒・赤
●スポンジ硬度:52.5度

ジキル&ハイド X50.0
¥8,250( 税込)
●厚さ:2.1・1.9mm
●色:黒・赤
●スポンジ硬度:50.0度

ジキル&ハイド X47.5
¥8,250( 税込)
●厚さ:2.1・1.9・1.7mm
●色:黒・赤
●スポンジ硬度:47.5度

ジキル&ハイド V52.5
¥7, 700( 税込)
●厚さ:2.1・1.9・1.7mm
●色:黒・赤
●スポンジ硬度:52.5度

ジキル&ハイド V47.5
¥7, 700( 税込)
●厚さ:2.1、1.9、1.7mm
●色:黒・赤
●スポンジ硬度:47.5度

XIOMラバーのトレードマークのブラックスポンジ