XIOM
ジキル＆ハイド X50.0／X47.5
¥8,250（税込）
- ●スピン系テンション裏ソフトラバー
- ●厚さ：1.9／2.1
- ●スポンジ硬度：50.0度／47.5度
スピードによる得点力の高いラバー
Z52.5は全体のバランスが特長だったが、この『X』の特長ははスピード。ボールを打った瞬間、ラバーはいったんボールをつかむのだが、そこからのボールの飛び出しが速い。好き嫌いが分かれるが、得点能力の高いラバーと言えるだろう。
今まで使ったXIOMのラバーの中ではダントツに良かった。何かに図抜けている部分はなく、すべてにおいて、そのバランスが素晴らしい。
このラバーの特筆すべきは回転系の技術を試した時に発揮される。通常のドライブはもちろん、打球点が落ちた時のドライブ、カウンタードライブ、台上チキータなどがやりやすく、高次元のバランスを感じた。またカウンターで叩くなどフラット系の技術も可能だった。サービスでも回転がよくかかるし、ストップレシーブもよく止まる。
ラバーの強さを感じるのはトップシートの強さのせいだろうか。相手のドライブを受けた時に相手のボールに回転負けしないリアクションを持っている。
スポンジ硬度は52.5だが、ガチガチの硬さではない。スピードを出そうと思えば出せるが、このラバーの良さはあくまでも回転性能だと思う。また、耐久性能も向上している感じがする。
また打ち方によっては、直線的なボールも打てるが、相当強い弧線を作ることができる。従来のドイツラバー、従来のXIOMのラバーのひとつ上を行くラバーであることは間違いない。
私はXIOMのアウターラケットを使っているのだが、アウターによってスピードを出しながらもしっかり回転をかけることができる。
現代卓球に必要な台上技術やカウンター技術など、すべての技術を満たしてくれるラバーというのは言い過ぎの表現だろうか。
値段は高いが、ショップでの実勢価格はバタフライのハイエンドラバーとほぼ同じ。試して見る価値は十分にある。
表面の粒立ちがかなりくっきりしていて、「飛びそう」「スピードが出そう」という想像力をかき立てる。
シートのグリップ力が強く、スポンジが硬めなので、台上プレーではボールが飛ばない。ツッツキやストップがピタッと止まる感覚があり、非常にやりやすい。一方、ツッツキをドライブで打つ時などは、ボールを薄く打ってしまうとあまり威力が出ない。厚めにとらえて、食い込ませるように打ったほうが威力が出る。ドライブ対ドライブの引き合いでも同様で、少しフラットに近い打ち方をしたほうが良い。
短くコントロールしたい時はシートのグリップ力でボールを収め、速く深く飛ばしたい時はスポンジに食い込ませて飛ばす。だからインパクトの弱い選手でも割に使いやすいが、威力を出すためにはインパクトの強さが求められる。ドイツ製の中でもひとつ上のステージにアップデートされたテンション裏ソフトラバーだ。
かなり飛ぶ印象があります。インパクトが弱くてもしっかりと飛んでくれるのが良い点です。一方、ミートした時には台におさまりにくい点は難しいと感じた。
価格は高めですが、回転重視で、力強いドライブを打ちたい人には合っているラバーですね。カウンタードライブを使う上級者は勝負できるラバーだと思います。
＜卓球王国2023年7月号より＞
Z52.5は全体のバランスが特長だったが、この『X』の特長ははスピード。ボールを打った瞬間、ラバーはいったんボールをつかむのだが、そこからのボールの飛び出しが速い。好き嫌いが分かれるが、得点能力の高いラバーと言えるだろう。
非常にユニークなラバーで、ツッツキやサービスは非常に切れて、ブロックはナチュラルに変化する。バック面に粘着ラバーを使っている人やカットマンにもすすめたい。ボールは上方向に飛び出しながらもその球質の変化で得点能力がある。しかも、さほど重くないラバーだ。
バランスがとても良く、スピンテンションラバーの王道のようなラバーだ。とがっている部分はなく、オールラウンドプレイヤーには最適のラバー。『V52.5』はやや狂暴な性質を持っている。