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世界ランキング3位(9月)のカルデラノが使用し、
絶賛するJ&H C55の威力

2024年09月30日

世界ランキング3位(9月)のカルデラノが使用し、絶賛するJ&H C55の威力

どんな戦型にも可能性を
与えてくれる万能型

ジキハイC55.0をおすすめするプレーヤーとしては、まずはやはり、パワーでゴリ押しするタイプだ。フォアハンドの一撃に自信のある選手にはもちろん、カルデラノのように両ハンドで豪快にフルスイングできる選手なら、両面に貼って全方位から容赦のない剛球を繰り出す超攻撃卓球ができるだろう。

他方、テクニシャンタイプにも大いに推奨できる。台上のストップ・ツッツキ・チキータといった繊細なタッチが必要な技術の時には非常にコントロールが利くラバーなので、サービスレシーブの小さい展開でチャンスを作って先手を取り、相手が技を繰り出す前に仕留めてしまうといった技巧的な卓球が可能だ。

カウンターや中後陣での引き合いなど、相手のドライブボールに対する反転攻勢を得意とするプレーヤーにもおすすめしたい。ディープで鋭いツッツキをループで持ち上げさせ、狙いすましてカウンター。ドライブ対ドライブの真っ向勝負を挑み、球威で上回って打ち勝つ……そんな爽快なプレーがいくらでもできる。

バチッと厚い当て方をすればハイスピード+低回転、コリッと薄いとらえ方をすればロースピード+高回転といった、回転やスピードに幅を持たせた変化球を繰り出すことも自在にできるため、アイデア豊富な異質攻撃型やチョッパーなどが使えば、相手を混乱と恐怖に陥れることもできるだろう。

敷居は高いが性能も至高
これは体感すべき1枚

今回筆者が試打したラケットはウーゴハイパーアクシリウム。かのカルデラノが使用する、アウターにソフトなノンカーボン素材が入った木材ライクな打球感の高反発ブレードだが、彼が見せているハイパフォーマンスでも実証されている通り、相性はかなり良いように感じた。扱いやすく、威力も出て死角がない。

逆に、カーボン入りなど硬めのブレードに合わせれば安定性は下がるかもしれないが、決定力を上げられる。バック面に安定するタイプのラバーを貼り、フォア面にジキハイC55.0を装備すれば、まさに歴代トッププレーヤーが展開してきたようなザ・中国卓球、シャープなドライブ速攻を体現できるはずだ。

弾みが抑えられたブレードに貼り、激烈な回転量と変化で相手のミスを誘い、守り切って勝つようなユニークなスタイルにも合うだろう。そのようなディフェンシブタイプのラケットであっても、いざとなった時の攻撃ではジキハイC55.0の凶暴性が表に出て、相手にプレッシャーをかけることができる。

結論として、誰もが一度は打ってみるべきラバーなのではないかと思う。最近流行りの微粘着テンションラバーの中でも、コレはひと味もふた味も違う。独特のフィーリングや重量感が合わない、という人はいるかもしれないが、かなり多くのプレーヤーが満足できる仕上がりだと感じた。

貼り付け後のラバー重量が厚さMAXで52.5g(サンプル値)、税込定価は11000円と、初級者やエンジョイ勢が気軽に手を出せるラバーではないが、中級以上で勝利を目指しているプレーヤーなら、おそらく誰もが買って損はしない。11月の正式リリースが、今から私も待ち遠しい。

<卓球王国編集部 小川勇気>
text & test-playing by Yuki Ogawa
photo WTT

ジキル&ハイド C55.0

¥ 11,000(税込)
誰もが絶賛する微粘着テンションラバー
ウーゴ・カルデラノ(9月世界ランキング3位)使用
2024年11月発売予定