2024年11月25日
南米の王者、ブラジルのウーゴ・カルデラノ(世界ランキング6位)が世界のトップ16の選手によって優勝が争われるWTTファイナルズ福岡の初戦で敗れた。相手はパリ五輪の準々決勝で完勝した韓国の張禹珍(ジャン・ウジン)。
張禹珍がアグレッシブなフォアハンド強打で攻め込み、カルデラノは4ゲーム目以降、カウンターが決まらず、2-3で惜敗した。
2021年東京五輪で、準々決勝でオフチャロフ(ドイツ)と大激戦を演じ、僅差で準決勝進出を逃したカルデラノ。3年後の今年2024年のパリ五輪では準決勝に進み、1ゲーム目10-4とリードしながらも8本連取され、ゲームを落とし、2-4で敗れた。次のメダル決定戦でもF.ルブラン(フランス)に敗れ、メダル獲得の大きなチャンスを失った。
ジャンロネ・モウニーコーチはWTT福岡の敗戦後にこう語った。
「ウーゴはパリ五輪後に休みを取ったけど、メンタルが戻ってきていない。五輪のダメージで、モチベーションが戻っていないようだ。今は待つしかないだろう」
練習と居住はドイツのオクセンハウゼンであっても、ブラジルの代表として、もしもメダル獲得となると、卓球史に名前を刻むほどの快挙となる。100%以上の集中力と、コンディショニングを向けたパリ五輪での敗戦が彼自身に残したダメージは想像以上に大きい。
今はただカルデラノのメンタルの復活を願うしかない。